久々の更新です。
突然ですが、バイク用インカムは安いBluetoothレシーバーと直接通信をすることができるすごい製品だったという記事です。

今回、ふと思いつきで実行したsena20sと一般的な携帯用Bluetoothレシーバーとの直接ペアリング・直接通話がうまく行ったので記事にしてみようと思います。

バイクと車で出かけ、友人と一緒に移動しているのに乗り物が違うせいで話すこともできずに退屈な経験をされたことがある方意外と多いのではないでしょうか?
バイク用インカム『sena20s』と携帯用の安い『Bluetoothレシーバー』この2つの直接接続ができてしまいました。
これならばLINE電話やskypeなどを使ってデータ通信を使うことなく、電波状況に左右されることなくバイク&車での通話を楽しむことができます。

この方法は携帯電話やモバイル回線を介しません。
その為、数十m~100m程の範囲内での直接通信となります。


sena
用意するもの
1,sena20s (おそらく、他社インカムでも実現可能だと思われます。)
2,HSPプロファイルに対応したBluetoothレシーバー (通話ができるタイプのものであれば大丈夫です。)

特に複雑な仕組みではないので早速、接続の仕方を説明します。
sena20sではユニバーサルインターコム機能を使い他社インカムとペアリングを行えるようにします。

ペアリングモードへの移行方法
1.ジョグダイヤルを12秒間長押しし、設定メニューへ入る。
2.『ユニバーサルインターコムペアリング』という音声案内が聞こえるまでジョグダイヤルを回転させる
3.フォンボタンで決定。ペアリングモードへ以降
次に一般的な自動車用ハンズフリーBluetoothレシーバーをペアリングモードへ移行させる。説明書で携帯電話と接続方法などの項目に当ります。

操作はこれだけ。ペアリングが完了後、sena20s側でジョグダイヤルを一度タップするだけ直接通話を行うことができます。
ただし、バイク用インカムと違って一般的なBluetoothレシーバーはそれほど送受信能力が高くない為、車間が空きすぎてしまうと接続がすぐに不安定になってしまいます。これは自動車用Bluetooth class1製品などのできるだけ通信距離の長いものを選ぶことで安定性を得られるかもしれません。

実際に使用してみた結果、自動車&バイクで片方が信号に引っかかってしまうなどのトラブルが無い限り問題・ストレスなく、自動車&バイク間での通話を楽しみながら移動をすることができました。

皆さん、良いバイクライフを


さて、なぜバイク用インカムとその辺で売っているような安いBluetoothレシーバーが直接通信をできるのか仕組みが気になる方のみこの先をご覧ください。

sena
この2機種の間ではBluetoothのHSPプロファイルと言うものを使って通信を行っています。
本来このHSPプロファイルと言うものは携帯電話の音声通話をレシーバーへと転送するためのものです。
sena20sではそのHSPプロファイルを利用して他社バイク用インカム製品(B-COM・デイトナなど)との通信を実現させています。
なので、sena20sからはHSPプロファイルを介して他社のインカム製品と繋いでるつもりに。
そして、安いBluetoothレシーバーはHSPプロファイルを介して携帯電話と接続をし、更に通話中であると見せることで直接通信を実現しています。

本来、Bluetoothレシーバーは携帯電話の画面を見て機器を選択しペアリングをしているのに、液晶も何もないsena20sが自動的に相手機器を見つけペアリングを完了させてくれる高機能っぷりすごいね。

結論。
安いレシーバーは安いだけの仕事しかしてくれない。バイク用インカムがすごいだけ。